はじめに

私たちの運営している子ども向けプログラミングスクール「キッズジャンププログラミング 」では、約3年前のスクール開校時より5歳からプログラミングを学べるコースを設けてきました。

小学校入学前の未就学児からプログラミングを学べるスクールは少なかったのですが、2020年度に小学校でプログラミング教育が必修化されることを受け、小学校入学前のプログラミング教育が盛り上がってきているようです。

増える未就学児向けプログラミング

大阪府堺市の幼稚園では、自分で描いた絵を動かすことができる「Viscuit(ビスケット)」というプログラミング言語を使い、タブレットでプログラミング教育を行ったそうです。

 

ビスケットとは

ビスケットは、メガネと呼ばれるものを使って、プログラムを作ることができます。
ビスケットを使うとアニメーション・ゲーム・絵本などを簡単に作ることができます。対象年齢は年中から取り組むことのできるプログラミング言語です。もちろん大人でも楽しむことができます。

参考:Viscuitの画面

 

 

また、子ども向けプログラミングスクールである「LITALICOワンダー」や「ヒューマンアカデミーロボット教室」も未就学児向けのコースを作っています。

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(出典:読売新聞)

5歳からできるか?意味があるのか?

5歳からでもプログラミングはできます。ただし、例えば「A=B、B=C、ということはA=Cだよね」という説明の仕方で理解してもらうことは難しいかもしれません。そこでキッズジャンププログラミングでは「学習のねらい」を次のように設定しています。

プログラミングは「簡単!」「楽しい」ということを感じてもらう。また、コンピューターとは何か?プログラミングとは何か?を『感覚的』に捉えさせる。

子どもが小さいうちはまず「感覚的に」で良いと思います。興味をもてば、自発的により詳しく理解しようとします。

「あまり小さいうちから始めても遊んでるだけで意味がない」というイメージを持っている方もいらっしゃるかと思います。現場にいる立場から意見を述べますと、「遊ぶ」といった感覚は近いかもしれませんが、意味がないことはありません。先ほど「学習のねらい」で述べたように、論理的思考が「感覚的」に身につくからです。「こうすればこううごく」「ああすればああうごく」といったことを、頭の中で無意識に理解する感じです。

まとめ

どの習い事でもそうですが、向き・不向き、興味が持てる・持てないがあります。プログラミング教育の中でも画面上のゲームを作るといったプログラミングにはあまり興味はないけれど、ロボットを作って動かすプログラミングには興味があるといった子もいます。

「小学校で必修化されるから」「中学受験で役立ちそうだから」「これからはプログラミングができないと」といった考えのもと、プログラミングスクールに通わせる方もいらっしゃるかと思いますが、まずは子どもが楽しめるか、興味を持つかどうかで近場のプログラミングスクールに体験に行ってみてはどうでしょう。